もう7,8年前になるのだが、アメリカのシアトルに2年間赴任していた。その間に8kg太ってしまったのだが、その経緯を少し思い出したので書いておく。
最初は少食傾向があったためと思うのだが、アメリカでレストランに入って食事しても全部食い切ることが出来なかった。出張なんかのときに営業マンや現地のボス(アメリカ人)とかと飯を食いに行くと、おまえは食わない奴だなあ、と言われたりしていた。
数ヵ月たつとだいぶ慣れてきて、メニューの中から量の少なそうなものを選ぶことが出来るようになってきた。(ステーキなら重さがメニューに書いてあるし、大体料金であたりをつけることもできる。)で、一番小さい8オンスのステーキなんぞを頼むわけである。(でもそれでも200g以上あるんだなあ。普通は12オンス、340g。でかいのは16オンス、1パウンド、450g!)すると現地のボスが、「お、全部食ったじゃないか、えらいえらい」と褒めてくれた。
「いや、ポテトは食い切れてないよ」というと、「ポテトなんかいいんだよ」とのこと。なんだ、つけ合わせは多ければ残してもいいのか。少し気も楽になり、何しろ褒められるとうれしい単純人間なので、食べるのが楽しくなる。
そうやって過ごして徐々にアメリカ生活にも慣れていく。
現地の営業マンなんかと出張先でいっしょに飯食うと、必ず彼らは最後に、「デザート何にする?」って言ってくる。日本人だとデザートなんて腹いっぱいで入らなくて、「コーヒーでいいよ」とか言って、つまらなさそうな顔されるのである。
1年ちょいくらいたった頃だったろうか。とある出張先のレストランで、入ってすぐのショーケースみたいなところにケーキとかいろいろ飾ってあった。で、営業マンのいつもの「デザート何にする?」に対して、「俺、あの入口にあったケーキのピンクの奴」とか頼んでしまったのである。勢いで。その営業マンの喜ぶこと、喜ぶこと。今思えば、「偉い!漢だね!」みたいな感じ。
でデザートが来てみると、でかい!おい、入口にあったのを切って出してくれるんじゃないのかよ。あ、でも一応切ってあるんだな、これ。ひぇぇぇぇ。
ま、しかし喜ばれて悪い気はしませんわな。そこから先はデザート何にしようかな?と常に考えるような状態。毒々しい甘さがすると日本人にはすこぶる評判の悪いアメリカのケーキは嫌いじゃなかった。その他にもチョコレートチップの入ったクッキーとかも結構ポピュラーだが割りと抵抗感なく食べていたし、朝スターバックスとかシアトルズベストなんぞで軽く朝飯的に食うときは甘い甘いデニッシュを好んで注文していたし。幸いシナボンには手を出さなかった。(シナボンはスーパーの中とか、とにかくどこにでもあって強烈だ。シナモンは嫌いだと自分に言い聞かせて手を出さなかったのだ。)
最初は体重をキープしていたのだが、思い返してみると、デザートにケーキ頼んだあたりから少しずつ太り出していたようだ。要するにおだてるのが上手なアメリカ人に乗せられてしまったのが太る遠因だった。ビールの影響もあるような気もするけど。
帰国して2kgは落としたものの変に食べる楽しさを知ってしまったためか元の体重には戻らず。一年半位前に禁煙して3kg程太り(なにしろ飯が激ウマ)、自分史上最高重量を記録したが、それは1年位で元に戻して現在に至る。
明日は会社の健康診断の再検査。9時以降は水も含めて絶食ということもあり、精神的に物足りないので、こんな記事を書いてみた。
