今回の名古屋出張の獲物は「先崎 学の実況! 番外戦」。東京駅のBOOK GARDENで買って、帰りの新幹線で読んだ。
「立ち食いそばアレコレ」「今、何時?」「青森は暑かった」「困ったパーティー」など面白い話満載で、思わず新幹線の席でニタニタしながら読んでいた。(傍から見ると気味が悪い読書態度であったが、幸い列車は空いていて、隣には誰も居なかったので亊無きを得た。)
「初心者の気持ち」に書いてあるように、確かに先崎八段の文章は本人が実際に汗水垂らして書いたんだろうなあ、と思う。この文庫本は書き下ろしだというから、さらに恐れ入る。しかし、あえて言うと、どうも文章が気に入らない。文庫本として書店で売られているんだから、いろんな編集の人の目とかを通過しているはず。わざと変な素人っぽさを狙った結果なのかもしれないが、自分としてはもう少しばかり洗練さというか、文章のキレというか、そんなものが欲しかったなあ、と思う。このブログのリンクの中にも、かなり達者な文章をコンスタントに書いてるブロガーがいて、それと同じフレーバーを感じさせちゃうってのはどうよ、と思うわけだ。
ま、こんな言いがかりに近い感想も持ったが、この本を読んだことであらためて呼び起こされたものもあった。「将棋パトロール」って終わってたんだなあ、とか思ったこともその一つ。前にも書いたと思うが、自分は将棋は指せないが将棋の解説を見るのは好きだった。日曜の朝はだらだらNHK杯将棋トーナメントを見るのが日課だった。はまったのは四段になったばかりの羽生三冠が快進撃をしていた頃からで、先崎八段のNHK杯の優勝もなんだか懐かしい。神吉・先崎コンビの将棋パトロールってイマイチ決まってなかったけど、面白い取組みだったと思う。なので、変に進行の早い将棋があると「お、今日は将棋パトロール?」とか、ちょっと思ったりしたこともあったのだ。
一時は熱心に将棋の情報を求めたりしていたが、最近はとんとご無沙汰である。将棋の指せない将棋ファンってやっぱり肩身が狭いところもあるし。(碓井涼子の解説がなくなったのも大きいかも。)
