会社の同じ部署に、昼は必ずThe Japan Timesを読んでいる人がいる。今日、なんだか深刻そうな顔で話しかけてきた。

彼「老眼君、ちょっとこれ見てくれよ(とThe Japan Timesを私に手渡す)」
私「(ひえ、英語の新聞だ)…ん?なんですかこれは?」
彼「ついに日本でも検閲が始まったようだよ…(ニヤリ)」

実はRAHMENSのイベントの広告だったようで、一面の下と反対側の全面に伏字を大量に使ったページがあったのだった。よーく見たらRAHMENSの広告だということがようやく分かったので、そのネタで少し話をする。

私「あ、これ、マックのCMやってる連中のイベントかなんかの広告ですね。全世界共通のCMなのに、日本語版だけ彼らが出てる特別仕立てなんですよ。」
彼「ふーん、ところでインドは何の肉を使ってるのかなあ?牛は食えないよね」
私「???…あ、いや、あのその、マクドナルドじゃなくてマッキントッシュの方の話でして…」

相変わらずとぼけた人である。彼は英語がなかなか堪能で、はるか昔、私が会社に入って初めて海外出張に出るときにもいろいろと御世話になったのだった。当時の会話。

私「ホテルなんかで気を付けることってありますか?」
彼「そういえば昔、そのへんでホリデーインかなんかに泊まったことがあったんだけど、夜中に何か気配がするから起きたら誰か入り込んでるんだよね。泥棒みたいな奴が。で、なんか声かけたらこそこそ出てったことがあったなあ。いやあ老眼君はもっと良いホテル泊まるから問題ないと思うけどね。ハハハハハ」

初めての海外出張にたった一人で行かされる奴に対して、何という有り難い励ましの言葉…。笑い声が妙に力が抜けてるんだよなあ。で、そのときはホテルでそういう目にはあわなかったものの、空港に着いたらスーツケースが出てこない!という初めての海外なのに悲惨な目にあったのだった。 当時はレストランでどうやって注文したらいいのかも分からないウブな自分であった。

(なお、上記会話文中で自分の呼び名として「老眼」を使用しているが、もちろん若いときは老眼ではなかった。)