今回の旅の友は、例によって成田空港TSUTAYAで買ったこの本。元CIAの2重スパイが、裏切られた元上司・元妻に復讐する話。主人公は20年の刑期で監獄に居る。体を鍛え、コンピュータの知識を獲得し、模範囚として過ごしている。そのため刑期が短縮され、15年で釈放されることになり、復讐の始まりだ。(この辺が原題 "Time to Kill"の由来なんだろう。)

ジェイソン・ボーンシリーズを読んだので、こういうジャンルも大丈夫だろう、と選択。しかしジェイソン・ボーンが、暗殺者であった自分を深く後悔する、心優しき善良な人であるのに対し、この主人公は稀代の詐欺師で悪党だ。刑務所の人間に嵌められそうになるのを逆手にとって切り抜けるあたりまでは良かったのだが、悪党ぶりが出てくるにしたがって段々自分のノリが悪くなる。悪い人の話ではカタルシスが感じられないのだ。最後の元妻の開き直りっぷりだけが良かったか。

和訳は良いと思う。翻訳モノ特有のとっつきにくい文章ではなく、頭にすっと入ってくる自然な文章だ。

そういえば、元上司の家族がちょっとした祝い事で外食というときに、Wendy'sを使うというくだりがある。Wendy'sのハンバーガーは好きで、駐在員時代もよく利用したが、あくまでもファーストフード、家族のディナーで使う店じゃないと思うが、どうなんだろう。小説の設定上の話なのか判断がつかなかった。

ちなみに駐在員時代のお好みファーストフード店は、Wendy'sとJack in the BoxArby'sのカーリーフライも良かったな。子供はタコスが大好きで、タコスのファーストフード店(Taco BellとかTaco Timeとか)がお気に入りだった。こういう店が日本にないのが帰国直後は残念に思っていた模様。