今朝、いつものように通勤電車が日暮里駅に着いたところで、近くにいたサラリーマンのからだがゆらりと傾いた。停車の際に揺れて、つり革に捕まり損なったように見えたのだが、良く覚えていない。気がついたらドターンという音とともに男性が床に倒れていた。
頭を打ったような音もして、携帯か何かも投げ出したような形。ああ、AEDの講習会を以前会社で受けたのに、全然覚えていない!一つだけ覚えていたのが意識の確認。「大丈夫ですか!」まわりの人はサッと身を引いたような格好だったが、自分と隣にいた男の人が、「大丈夫ですか!」「大丈夫ですか!」と問いかける。視界の横で、近くにいた女の人が駅員さんを探しに向かうのが見えた。フットワークのいい人がいるなあ、と思いながら、こちらは呼びかけるしかできない。
5、6回も呼びかけたろうか、目を開けて、むっくりと起き上がった。「大丈夫ですか?」「…ん、大丈夫…」席にいた人が全員立って席を譲って座らせる。頭をさすっているが、なんか大丈夫そうだ。ああ、大丈夫だったのか、と勝手に判断して、再びつり革にぶら下がって早く電車動かないかなあとなどと考えていた。我ながら冷たい奴だ。
駅員さんを呼びに行った人も戻ってきて、駅員さんが心配そうに声かけていたが、当人は大丈夫だと主張して、ほどなく電車は動き始めた。
それにしても、とっさの事で呼びかける以外の対応は全くできなかった。情けない。秋葉原の惨事で、近くにいた人が心臓マッサージとか人工呼吸をしていた様子が報道されていたが、とてもあんなすごいことは真似できない。今日のところは声掛けだけで許してください。
