昨日は久々の日帰り名古屋出張。たまには少し真面目な本でも、と東京駅のBOOK EXPRESSで「「残業ゼロ」の仕事力」を買う。新幹線で読み始めてすぐに投げ出したくなる。内容が日々上司に怒られている内容とほぼ同じ。正しいことを言われているのだろうが、体が反応しない。「佐藤可士和の超整理術」を読んだときも、同じような感じで、こっちは途中で投げ出したが、今回はとりあえず最後まで読む。最後の方のワークライフバランスの話などは面白かったのだが。

なんだか収まりが悪いので、カバンの中にずっと入れっ放しで全然読み進まなかった、首藤瓜於「脳男」を読み始める。巨漢の刑事、茶屋が連続爆破事件の容疑者を追い詰める導入部に全く入り込めず、こりゃまたまたハズレかなあ、と思ってカバンの中に放置していたのだ。しかし鷲谷真梨子が登場したあたりから、不思議な男=鈴木一郎の謎解きめいた話になり、俄然面白くなって一気に読んだ。感情を持たない人間が自ら人工的な自我を再構築していく、という風変わりなストーリーを楽しんだ。どうも最初ノリが悪かったのは、茶屋のキャラクターに乗れなかったせいもあるのかもしれない。(後半のストーリー展開に必要な要素を並べてある部分という、話の組立てによるものかもしれないが。) 「脳男II」も早く文庫にならないかな。

家に着いてからは、ビール飲みながらダラダラTVみていた。普段ドラマはみないのだが、うっかり「未来講師めぐる」 なんぞを見てしまう。ベタな演出、変なストーリー展開、アホだなあ、とか思いながら楽しんだ。アルバイトの木村みちる役の黒川智花がなかなか可愛くてよろしい。