M+アウトラインフォントの教育漢字が完成したとのこと以前の記事でM+フォントとIPAフォントを合成したものを使用することを書いたが、この合成済みフォントは幾分古くて今回完成を見た成果を楽しむことができない。VLゴシックは追随が早いので、こちらを試してみるとなかなか良い感じだ。ただM+に含まれない部分はさざなみフォントから補完するために、字のバランスが良くない。

さてどうしたものか、と思っていたら、「M+とIPAフォントの合成フォント(Viva! Ubuntu)」という記事のコメント欄に自分で合成する方法が書いてあった。あ、要するにfontforgeパッケージをインストールすれば良いんだ!と気づき、コメントの元記事(TMCosmos)を参考に作業してみた。

  1. Synapticでfontforgeをインストールする。
  2. M+フォントのダウンロードサイトからM+ TESTFLIGHT 015をダウンロードして展開する。
  3. 以下、M+ TESTFLIGHT 015を展開したディレクトリで作業。
  4. cp /usr/share/fonts/truetype/ipamona/ipag-mona.ttf ipag.ttfを実行。
  5. fontforge -script m++ipa.peを実行。
    途中でSegmentation Faultで落ちちゃうが、M+1P+IPAG.ttfやM+1M+IPAG.ttfができる。
  6. cp M+* ~/.fonts
  7. /etc/fonts/conf.avail/69-language-selector-ja-jp.confを~/.fonts.confにコピーし、san-serifにM+1P+IPAGを、monospaceに M+1M+IPAGを指定する。

元記事と違うのは、個人環境に設定しているところ。途中ちょっと怪しい部分もあるが、M+以外の漢字部分も違和感の少ない状態で使うことができるようになった。

教育漢字(1006字)とVLゴシックで修正された文字で、かなりカバーできるので、手間をかけないのがポリシーならVLゴシックを使うのが良いだろう。