WOWOWのドラマWで藤原伊織の「シリウスの道」をやるというので、録画して見た。(昨日、二日酔いでもないのにダラダラしてたのは、こいつを見ていたのだ。)文庫本でたっぷり2冊分を2時間半強のドラマにどう納めるか、が興味あるところだったが、同じ素材、設定を使って、違うストーリーを展開した、という結果だった。

戸塚、平野あたりのキャラクタの薄っぺらさは、時間の短さゆえで仕方ないだろう。辰村、勝哉、明子、半沢の関係が原作とガラッと変わってしまっているのも、これはこれでまた一興だと思う。自分の好みではないが、辰村が病院でぶわっと涙するシーンが良かったので、まあ良いか、といったところ。ただ、平野がネジの話をする下りは、ウザくて勘弁してほしかった。他にも会社関係の描写はなんか乗れない演出だった。(それにしても、田中健があんな悪役キャラになっていたとは。)

普段、ドラマはほとんど見ないが、このWOWOWのドラマWは気になる原作ものが多いので、さらに二つばかり録画予約をしてしまった。

ところで、「シリウスの道」の劇中、辰村が勝哉に会いに行く途中、バックに住居表示の青い看板が映った。「東上野三丁目7」と読めた。ずいぶん廃墟な感じでいい雰囲気のところだったので、今日、その住所を探して行ってみた。

該当すると思われる住所は違っていた。良く看板を見ると、実物は横にローマ字表記があったりして、TVに映っていたものとは違う。あー看板も小道具だったのか、やられた。

せっかく来たので、近くにあった下谷神社にお参りしてきた。地図を見るともう少し行けば合羽橋があったりするが、そこまで足を伸ばす気にはなれず、素直に上野駅に引き返した。

上野駅のちょっと手前に、こんなカメラ屋があった。昔のメカニカルなカメラを専門に扱っている店のようだ。デジカメ持ってて、ちょっと気後れしたが、ショーウインドウを眺めてみると、アリフレックスとかボレックスといった16mmカメラが値札が付いて売られていた。値札はないがニコンやチノンの8mmカメラも。いや懐かしい。ここら界隈は通勤経路からちょっと外れただけの所だが、全然来たことがなかったのだ。たまには歩いてみるもんだ。