金曜日、大阪出張の帰りに新大阪のホームのキヨスクで見つけた。「刑事・鳴沢了」シリーズに代わる文庫本書き下ろしシリーズの開始で、文庫ってところがサイズといい価格といい、自分にはうれしい限りだ。
早速車中で読み始め、大変楽しく読んだ。終盤の設定に少し無理があるような気もしたが、話の展開は終盤でも失速感がなくて充実している。おそらくこのシリーズが続けば、主人公の娘のエピソードにいつかはたどり着くのだろう。見たいような見たくないような。それがこのシリーズの肝だから仕方ないかな。
主人公の高城警部、上司の阿比留室長、相棒の明神刑事あたりまでは良いのだが、吹き溜まりという設定の警視庁失踪課の同僚をはじめとして、脇役陣はなんだか漫画っぽい極端なキャラクタが多いのは気になった。余り気張らず分かりやすく楽しめるということでは良いのかな。解説にある通り、明神愛美は相当良いので、次も楽しみだ。
思わずニヤリとしたのは終盤のこの台詞。
「いいんだ。俺の靴は使い捨てみたいなものだから」
「高城賢吾は靴には無頓着」ということが鳴沢了との違いなのだろうが、この作者の靴へのこだわりは相当のようだ。