ubuntuは新しいのが出るたびにアップグレードしていたが、今回は少し様子を見ようと考えていた。ところが今朝、普通にパッケージのアップデートがあるというのでインストールしたら、Xの解像度が1280x1024までしかサポートされず、実際使っている1440x900のwide LCDでは、縦につぶれて横にぼやけた表示になってしまった。少し調べたが、どうにも解決策が分からない。xserver-xorg-video-intelのアップデートが悪かったのだろう。非常に画面が見づらく情けない。うまく動いていたアップデート前の状態に戻すことを、普通は考えるのだろうが、そういえばそろそろubuntu 9.10が出る頃だよなあ、って方向に意識が向いた。

ベータ版で人柱になるつもりはないのだが、ダメモトでバックアップ用のHDにインストールしてみた。結構、良い感じで動く。画面も渋い。元々自宅のPCでは、Webが見れて、Youtubeが見れて、音楽が聞ければ全然OKくらいの使い方しかしていないので、これで十分使い物になりそうだ。

というわけで、今回はベータ版に手を出すことにした。

バックアップ用のHDで立ち上げた状態で、これまでメインで使っていたHDをマウントして、必要なファイルをバックアップコピーしておく。次にメインのHDにCDからインストール。9.10ではファイルシステムのデフォルトがext4になるというので、/homeも含めフォーマットしなおすことにした。インストールはすんなり終わり、メインHDで立ち上げて、バックアップHDからファイルを戻せばOKだ。

ファイルを戻すことばかり考えていたためか、ここで痛恨のミス。何を思ったのか、電源を切らない状態で、バックアップHDに電源コネクタを付けようとして、ショート!。青い火花が飛んで、PCの電源が入らない。あ痛~、やってしまった。

自転車で柏駅前のビックカメラまで走り、一番安いATX電源を買ってくる。玄人志向のKRPW-V300W、3,980円也。これに載せ替えたら、何とか動くようになって、続きの作業を行った。途中、インストールをもう一度やり直したりもしたが、なんとか立ち上がったら、次のような作業をした。

  • OSをインストールしたら、まずはアップデートマネージャを動かして、最新の状態にする。アップデートマネージャが何かメッセージを出すので、「部分的なアップデート」を行う。(RC版が近いせいか、相当数のパッケージが更新される。)
  • 端末から使うときの便利を考えて、LANG=C xdg-user-dirs-gtk-updateを実行し、「デスクトップ」を「Desktop」とかに変更する。
  • flashplayer-nonfree, unrar, gftpなどのパッケージを入れる。
  • コーデックの導入及びDVDビデオ再生のための設定を行う。
  • medibuntuでw32codecsを入れる。
  • firefoxは、about:configでbrowser.urlbar.clickSelectsAllをtrueにして、Refcontrol, FireGesturesを入れる。
  • /etc/rc2.d/S99ondemandをK99ondemandにリネームして、cpufreqのgovernerのデフォルトをperformanceにする。

いつもは日本語Remix CDでインストールしているので、日本語パッケージからadobe-readerやJDなどをインストールするのだが、9.10に対応した日本語パッケージは未だ公開されていない。この辺は正式リリースまで待つことにする。基本的なところでは、本家版でもほとんど支障はない感じだ。

うっかりして、firefoxのブックマークのバックアップを忘れてしまったのと、iTunesの環境(VirtualBox上のWinXP)を消してしまったので、どうしようかなあってあたりが課題。ま、なんとかなるでしょう。