いつもは少し早めにインストールしているのに、今回は正式版が出てしばらくたった今頃になってようやくインストールした。iPhone 4Sに夢中になっていたというのもあるが、Unityを使わないとならないのかな、と思って気が重かったというのもある。どうせ大したことはしていないし、ブラウザが使えればそれでよかろう、とインストールを始める。
ブログの前の記事を見ながら進めたが、ちょっと様子が違う感じがしたので、今回は少し詳しめに手順を書いて、自分のメモとしておく。
- インストール用CDイメージは64ビット用のものを落としてCDに焼いてインストールする。「インストール中にアップデートをダウンロードする」と「サードバーティーのソフトをインストールする」をチェックする。後者をチェックしておくと、動画やら音楽ファイルなどのいろんなファイルが最初から扱えるようになる。
- /homeは別パーティションにしてあるので、インストールの種類は「それ以外」にして、/にマウントするパーティションだけ初期化する。ユーザ名は変えて、dot-fileはまっ更な状態で使い始めるようにする。インストールは20分ぐらいで完了する。
- インストール直後は、日本語に中国語フォントが混じったような表示をされるので、システム設定>言語サポートで、言語設定を一旦英語を一番上にしてログアウトした後、再び日本語を一番上にしてログアウトする。(なんというか、すごいバッドノウハウである。)この途中で、xdg-user-dirs-gtk-updateに関係する作業ができるので、「デスクトップ」を「Desktop」とかにリネームした状態にする。
- アップデートマネージャを起動してアップデートし、再起動する。
- 前のバージョンの時に使っていたhome directoryからファイルを戻す。(~/Desktop, ~/Pictures, ~/Musicを戻す。)
- Firefoxのsyncの設定をする。
- 日本語Remix版のunzipをインストールする。これはソフトウェアセンターではうまくインストールできないので、sudo dpkg -i でインストールする。
- ソフトウェアセンターからその他、必要なソフトをインストールする。(Dropbox, unrar, gftp, gimp, VLC, smplayer)
- MigMixフォントを仕込む。フォントを~/.fontsに置き、/etc/fonts/conf.d/69-language-selector-ja-jp.confを~/.fonts.confにコピーして、MigMixのエントリーを追加する。
ここまでやると、だいたい使えるようになる。特に見慣れたMigMixフォントの表示に変わると安心感が出てくる。Unityについては、11.04の時はさっさと諦めたが、頑張って使ってみたら、ある程度は使える感じがしてきた。しかし、パネルにウィンドウの一覧が出ないとか、なかなか目的のアプリが起動できない時があるとか、ウィンドウのボタンはやっぱり右側にほしいとか、グローバルメニューは遠くて嫌だとか、細かい所が気になってしまったので、引き続き次の設定を行った。
- gnome-panelをインストールする。これでGNOME Classicが選べるようになる。パネルのカスタマイズなどは、Alt-右ボタンで行う。
- gconftool-2でウィンドウのボタンを右端に移動する。
- Advanced Settingsをインストールする。今回はZukitwoテーマを追加して、テーマのウィンドウのテーマを"Metabox"、Gtk+のテーマを"Zukitwo-dark"にした。テーマの追加はテーマファイルをダウンロードし、~/.themesに展開するとできる。
- Firefoxのアドオンを入れる。Refcontrol(RSSリーダで画像が表示されない対策)とUser Agent Switcher(auお客様サポートを表示するため)を入れた。
- mozcはビルドに必要なパッケージがうまく入ってくれないので、ソフトウェアセンターから入れた。ibus-mozcとscim-mozcを入れれば良いようだ。(依存関係でmozc-serverとmozc-utilsが入ってくれる。)
- 10/23追記:オーバーレイスクロールバーも使いにくいので、なかったことにする。synapticは入れてないので、このページの通り、下記を実行。
$ sudo apt-get remove overlay-scrollbar liboverlay-scrollbar3-0.2-0 liboverlay-scrollbar-0.2-0
結局GNOME Classicで使っていて進歩がないが、慣れた環境からはなかなか変えられない。上記の設定は、なるべく最小限ですむようにしているが、印象としては、ubuntu 11.10はカスタマイズしにくい。というか、カスタマイズするためにソフトをインストールする必要がある。そのままの環境で使うならシンプルでいいんだけど、慣れ親しんだ環境からあまり動きたくない年寄りには、不満が残る。
> ubuntu 11.10はカスタマイズしにくい。というか、
> カスタマイズするためにソフトをインストールする
> 必要がある。
同感です。
私は日本語入力で F10 を使って半角英数化するので Gnome の F10 によるメニュー表示を無効化する必要がありますが、これにはたしか「デスクトップ効果の詳細設定(ccsm)」をインストールする必要があったと思いました。
機能が新しくなるのは良いのですが古い設定方法も残しておいてもらないものかとも思いました。