いろいろ面倒なので、Ubuntu 14.04 LTSをずっと使い続けようかと思っていたのだけど、LTSのわりには動作がいまいち安定してないよなあとか思って、正月休みに14.10にアップグレードした。いつもと同じでは芸がないので、どれくらい楽にできるかと考え、これまで忌み嫌っていたUnityを使うようにしてみた。Ubuntu 14.10のコードネームはUtopic Unicornで、Unityも使うから、Uが頭に4つも並んでめでたいw
最近はexcelとかのファイルもGoogle Driveで開いているので、もうブラウザさえ動いてればいいんじゃないかって感じの使い方になっている。なので、ランチャーにブラウザとnautilusと端末くらいが登録されていれば、別にUnityでも我慢できそうだ。(ウィンドウコントロールのボタンがタイトルバーの左にしか置けないのには慣れが必要だけど。)テーマもRadianceで間に合わせて、こんな感じで使ってる。
インストールの手順は以下の通り。なるべく手間を減らすために日本語Remixを使っているのは、14.04の時と同じ。
- インストール時にネットワークがつながる状態にしておいて、「インストール中にアップデートをダウンロードする」と「サードパーティーのソフトウェアをインストールする」をチェックする。
- 「インストールの種類」は「それ以外」として、gpartedで/と/homeを別パーティションに分けてインストールする。/homeはフォーマットせず、これまでのを使いまわす。ユーザ名は変える。
- インストールが済んだら、LANG=C xdg-user-dirs-gtk-updateを実行してから/homeを戻す。(前回使っていたユーザ名のホームディレクトリから、~/Music、~/Picture、~/Desktopなどのファイルを今回のユーザ名のホームディレクトリに移動する。)
- ソフトウェアの更新を行う。
- ランチャーからシステム設定を起動し、「外観→挙動タブ→ウィンドウのメニューを表示」で、「ウィンドウのタイトルバーの中」をチェックする。(ウィンドウのメニューが個々のアプリケーションのタイトルバーに表示されるようになる。)
- スクロールバーを前のように戻す。コマンドプロンプトでgsettings set com.canonical.desktop.interface scrollbar-mode normalを実行。
- GoogleのサイトからChromeをダウンロードする。(ダウンロードパッケージは64 bit .deb。ダウンロードしたあとはソフトウェアセンターからインストールし、規定のブラウザに設定する。
- ソフトウェアセンターで、gimpをインストールする。
やっぱりブラウザはGoogle Chromeが好みだし、ブログ用の写真を調整するのにgimpが欲しい。スクロールバーとか、ウィンドウのメニューの位置もなかなか慣れないので設定が必要だけど、これらを除けば、ほとんどインストールしただけで使えるようになってきている。
rarのように、ファイルを開こうとするとインストールを促してくれるものもあり、それはそれに従えば良い。以前はビデオの再生はsmplayerをインストールして、「システム設定→詳細→デフォルトのアプリ」に設定していたが、デフォルトの「ビデオ」に慣れれば不要。ftpも、nautilusの「サーバーへ接続」で、ftp://site/を指定すれば良いのがわかったので、わざわざgftpをインストールする必要もなくなった。
フォントはデフォルトの状態でも悪くないが、やっぱりNotoの方が太字がきれいかなと思う。手っ取り早く使うには次のようにすれば良さそうだ。(2015/1/11:少し丁寧に書いた。その後、All-in-Oneがうまく行かないケースがわかったので、再度修正して追記した。)
- Google NotoフォントのサイトのCJKフォントのページで「CJK OTF fonts with different default language」のJapaneseをクリックして、NotoSansCJKJP-hinted.zipをダウンロードする。
「All-in-One CJK super OTC font」をクリックして、NotoSansCJK.ttcをダウンロードする。これは4言語 7ウェイトの28フォントがまとまったファイルで、容量は食うが、一発でインストールできるので楽チン。 - ダウンロードしたzipファイルに含まれるotfファイルを全ウェイト分クリックして開き、そこで「インストール」を押す。All-in-Oneの方は、Thinしかインストールしたようにならないケースがあるので、やり方を変えた。
ダウンロードしたフォントファイルをクリックするとプレビューが開くので、そこで「インストール」を押す。Thinしかインストールされないように見えるが、ちゃんとすべてのウェイトがインストールされるようだ。これはユーザごとの設定なので、システムワイドにインストールしたい場合はこのページあたりを参考に。 - インストールしたら、ブラウザの設定などで「Noto Sans CJK JP」を選ぶと使えるようになるが、次のような~/.config/fontconfig/fonts.confを仕込んで、san-serifをNoto Sans CJK JPに置き換えてしまうと、アプリ個別に設定しなくても使えるようになる。(仕組みはわからないが、これをやるとubuntu monoなど日本語フォントがないフォントを指定した時もNoto Sans CJK JPが使われるようになるようだ。)
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <match target="pattern"> <test qual="any" name="family"> <string>sans-serif</string> </test> <edit name="family" mode="prepend" binding="strong"> <string>Noto Sans CJK JP</string> </edit> </match> </fontconfig>
- Notoフォントとは直接関係ないが、monospaceのデフォルトの英数字のフォントがいまいち好みではない。次のエントリーをfont.configに追加すると、monospaceのフォントがお好みのLiberation Monoになってくれる。(ついでに前項に書いたように日本語はNotoフォントが使われるようになる。)
<match target="pattern"> <test qual="any" name="family"> <string>monospace</string> </test> <edit name="family" mode="prepend" binding="strong"> <string>Liberation Mono</string> </edit> </match>
GoogleのサイトからNoto Sans CJK JPフォントをダウンロードし、zipファイルを開いて、フォントをプレビューしてインストールボタンでインストール。その後、次のような~/.config/fontconfig/fonts.confを仕込んだ。Unity Tweak Toolをインストールしてフォントの設定をして使っている。ここはもう少しちゃんとしたやり方がありそうだが、動いているからいいか。