先週の土曜、会社の同僚三人(Sさん、Tさん、Mさん)と木曽駒ケ岳に登ってきた。俺、筑波山とか高尾山とか低い山専門だから、と言っていたのに、首謀者の一人が少しは骨のある所に行きたいと言い出して、ここになった。金曜日の夕方、会社から速攻で帰って荷物をもって、カミさんも行きたいというので、二人で八王子に前泊。朝、5時に拾ってもらって車で中央道を突っ走る。駐車場からバスに乗って、しらび平からロープウェイに乗って、千畳敷カールの下に着いたのが9時ころ。
雄大に広がる千畳敷カールをよく見ると、点々としているのが人。あーこんなところ登るのか、と暗い気持ちになりつつ、ゼーゼーハーハーしながら登る。辛かったら途中で脱落するから、とは言っていたが、少なくともここを上らないと話にならない。
しばらく登ると、花が咲いていた。シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)かな。
こっちはコイワカガミ(小岩鏡)。こういうのが見たくて来たんだよなあ。
同行のMさんは、ニコンのフルサイズデジタル一眼に、昔から愛用してるオールドレンズ(35mmだったかな)でマニュアル撮影。渋い。
イワベンケイ(岩弁慶)?
コメバツガザクラ(米葉栂桜)。
花を撮影して気を紛らしながら、ようやく千畳敷カールを上って、乗越浄土に着く。
このあと、遠くに見える宝剣岳の岩場になんとか上って、宝剣山荘の前でちょっと早いけど昼飯。自分はコンビニ弁当とサンドイッチだったが、山に慣れているTさんは持参のJETBOILでお湯を沸かして、カレーヌードルBIGを食っていた。高い山で涼しいせいか、カップラーメンの人は多かったなあ。その後、さらにお湯を沸かして、ドリップコーヒーをふるまってもらった。美味感謝。
この白い花は何だろう。
少しガスってきた中を中岳まで登る。向こうに見えるのが、今日の目的地の木曽駒ケ岳。また下りて登って、だ。
ミヤマキンバイ(深山金梅)と思われる。
木曽駒ケ岳の三角点に到着。2,956mは生涯最高地点の到達で、うれしい。山頂でもう一杯ドリップコーヒーをふるまってもらった。自分も、JETBOILとまではいかなくても、小型のバーナーかなんかでお湯を沸かせる体制を整えよう。(イワタニのバーナーはちょっとかさばるので。)山頂は、ガスが晴れそうで晴れず、イマイチ眺望が開けなかったのが残念。寒いかと思って、ライトダウンだのなんだのをいろいろ持ってきたが、結局、長袖Tの下にスキンメッシュ着たのでOKだった。
ミヤマシオガマ(深山塩竈)。
千畳敷カールには雪が残っていて、盛大に滑りながらもなんとか降りる。雪道で、ツーっと滑る感覚、北海道にいたときには冬に良く味わっていたのを思い出して、懐かしかった。
ショウジョウバカマ(猩々袴)だろう。この他にもたくさん花の写真が撮れてよかった。レンズは、買ったばかりのシグマのズームレンズ。ちょっと重いかと思ったが、そうでもなく、ちょっと遠くの花にも寄れて、とてもよかった。
ロープウェイ下りてバス待ちの間に、カミさんが買ってきたわさびコロッケを味見してみた。しっかりわさびの味がして、普通にうまくて、笑ってしまう。
往復6時間の行程だったが、同行のSさんの持ってたガーミンによれば、動いていた時間はそのうち2時間半だけだとか。行く前は、仕事の問題とかもあって、気が重くてどうしようか、と思っていたが、なんとか計画したコースをクリアできた。何事もやってみることだね。山男のTさんに、これでもうどこでも行けますね、と言ってもらって、ちょっと自信がついた。彼はこの三連休もどこかの山に行ってるのだろう。