今日午後、寝室のエアコンをしばらく止めていたら39℃になっていた。暑い。
明日から北海道の実家へ2泊3日で。天気予報では向こうもそんなに涼しくないようだが。
佐々木譲「笑う警官」を読んだ。先週の週末をつぶして行われた会社セミナーの帰りに船橋の東武線の書店で買った。文庫本一冊読むのに3、4日かかったことになる。自分にしては大変珍しいケースだ。
読むのに時間がかかったのは、導入部分で登場人物の把握がなかなかできず、少し出だしのノリが悪かったせいもあるのだろう。途中、別の人間を犯人として進むあたりがまだるっこしい印象もあったが、最終的には収束に向かってきちんとストーリーが走り出す。最後のだまし合い、その少し前の真犯人と佐伯の対峙あたりが面白く、楽しく読み終えることができた。
北海道が舞台で札幌の地理もばりばり出てくる。出身地だが、ほとんど覚えていない。地図片手に読むのも一興かも。
どこかで聞いた作者名だなと思ってはいたが、「疾駆する夢(上)、(下)」の作者だった。(読み終わるまで思い出さなかった。)こちらは架空の自動車メーカーのオーナーの一代記。ルマン挑戦、マスキー法、アメリカ進出など実際にいろんなメーカーで起こった話をベースにうまくまとめてある。大変好きな小説だが、特にこの作者を追いかけることはしていなかった。「笑う警官」を読んだのも、単に本屋に平積みになっていたからたまたま手に取った。(最近こんなのばかりだ。)他にも警察ものを書いているみたいなので他のものを読むチャンスもあるだろう。
昨日は札幌出張。会社の偉い人と付き合い酒飲んで、〆のラーメンを信月という店で食べた。飲んでラーメン食べるなんて、ほとんどやったことがないのだが、あっさり塩味でつるつるっと楽しめた。全体に熱いのも好感。
同行の人の一人は「うむ、もう一味足りないような…」と呟いていたが、きっとこのラーメンはその足りなさを楽しむものなのかも。
北海道出身で札幌で学生してたというと、何かうまいラーメン屋は?と聞かれるが、特にない。昔は味なんてどうでも良くて食えれば良いと思ってたというのもあるが、北海道の地方で育った者としては、そもそも「サッポロラーメン」自体が変わったラーメンなのだ。地元のラーメンはどちらかというと喜多方ラーメンのような感じ。鶏ガラスープの醤油味が基本。初めて「サッポロラーメン」を食べたときは、麺は黄色いし、ちぢれてるし、変なモヤシ炒めが乗っかった味噌味のラーメンで、不思議なモノだなあ、と思った位なのだ。
学生時代はよく東映に映画観に行ってたりしたので、そこにあった「糸末」は結構好きだったけど。あ、それと在学中に味が落ちたが、北大中食2Fのラーメンも良かった。
北海道に住んでいたときは、ホッケは居酒屋メニューの定番で、これさえあれば大丈夫というとても頼もしい奴だった。(ホッケとザンギを頼んでおけばまちがいない。) 最近では内地でもまともなホッケにありつけるようになったのだが(北海道の人間は本州のことを内地と呼ぶのだ。ちなみに仙台では東京のことを「中央」と呼ぶ。)、最近気になることがある。
ホッケの開きは、片側に骨が付き、片側には骨がない状態になるはずだ。ところが最近、両側に骨が少しずつ残る、メリハリのないホッケにしか出会えない。機械でカットしているせいなのか、本来の仕上りを知らない外国で加工しているのか、内地に来るホッケはこういう人をバカにした加工をされているのか、貧乏だからちゃんとしたホッケを買えないのか?
骨が付いた側は、骨を外して骨に付いた薄い身がカリカリに焼けているのを、歯でガシガシっとかじってペロペロっと外して食べるのが楽しい。(飲みに行って複数の人間でホッケを食するときは、この部分を誰が取るかを気をつかうべし。)
一方、骨の付かない側は、熱が身に伝わるのを骨に妨げられることがないためバランスの良い焼き上がりになる。
どちらもうまいので、好みの問題になるのだけど、骨が重要な役割を持っているのだ。で、骨の真ん中で切って開いてしまうと両方共同じ焼き加減になってしまい、メリハリがなく味のおもしろみがなくなってしまうということは理解していただけることと思う。
(…こんなこと考えたのは今日の夕飯のホッケを焦がしてしまったからだ。たとえ焦がしてしまっても骨がしっかり付いた側は、骨さえ外せば救済できたのではないか?ところが今日のホッケは、骨の真ん中で切って開いてあったので骨が外れにくくダメだった。)
この頃、夕食なんぞで出てくる人参の味が強い。なんと表現してよいのか分からないが、昔はこんな味だった。私にとっては非常に懐かしい味だが、人によっては臭いとかいうだろうな、という味。
この人参、どうしたのかカミさんに聞くと、北海道の実家から庭で取れた野菜を送ってきたとのこと。なるほど、納得。
トマトとか人参とかこんな味だったよなあ。今でもそういう強い味の野菜を味わえたことをうれしく思う。
そういえばアメリカに駐在していた時、普通にスーパーでトマトとか買うと、そういう昔ながらの強い味だった。そういうのが好きだから勝手に感激していたんだが、他の日本人駐在員にはすこぶる評判が悪かった。やれやれ、本物の味を知らない奴らが日本の野菜の味をダメにしてるんだな、とか勝手に考えていた。アメリカは素材に関しては意外とまともなのかも、とかって。
私の舌が鈍感だから、こういう強い味でないとダメなのかもしれないけど、ともかく桃太郎とかいうトマトは嫌いです。